親族に連絡する
作成日: 2025年04月02日更新日: 2025年04月02日
危篤の連絡は誰にするべき?
危篤になった際、できるだけ早く家族や親しい人に連絡することが重要です。一般的に、危篤の知らせを入れる範囲は 「3親等以内」 とされています。これは以下のような人々を指します。
直系の家族:配偶者、子ども、孫、ひ孫、親
兄弟姉妹とその子ども:兄弟姉妹、甥、姪
祖父母や叔父・叔母:祖父母、曾祖父母、伯父(叔父)、伯母(叔母)
また、普段から親しくしている親族や友人にも連絡を検討しましょう。ただし、病室のスペースやご本人の状況を考慮し、大人数になりすぎないよう配慮が必要です。
連絡する際のマナー
親しい家族であれば、深夜や早朝であっても連絡を入れることが一般的です。その際は、以下のような一言を添えるとよいでしょう。
「夜分遅くに申し訳ありません」
「朝早くに失礼いたします」
相手の状況を考え、丁寧な言葉を心がけましょう。
連絡先がわからないときはどうする?
危篤時にすぐ連絡したい相手でも、電話番号やメールアドレスが分からないことがあります。そんなときは以下のような方法で情報を探してみましょう。
家族や他の親族に確認する
連絡先を知っていそうな親族にまず相談しましょう。
過去の年賀状や住所録、スマホの連絡帳を確認
ご本人が生前にやり取りしていた相手の情報が見つかることがあります。
LINEやFacebookなどのSNSで検索・連絡する
フルネームで検索できれば、直接メッセージを送れる場合もあります。
職場や友人を通じて連絡をとる
共通の知人がいれば、連絡を取り次いでもらえることがあります。
なお、どうしても見つからない場合には、状況が落ち着いた後に改めて連絡するという判断も一つです。無理に探し回ることで、ご本人との最後の時間を逃すことがないよう、優先順位を意識しましょう。
危篤の後、すぐに準備すべきこと
医師から危篤と告げられたからといって、必ずしもすぐに亡くなるわけではありません。持ち直すケースもありますが、万が一に備え、事前の準備を進めておくことも大切です。
葬儀の準備
葬儀社の下調べ:事前に数社を比較し、希望に合ったプランを選んでおく
葬儀費用の確認:どの程度の費用が必要か、支払い方法も含めて検討
菩提寺の連絡先確認:宗派によって対応が異なるため、菩提寺がある場合は連絡を取る
遺体の安置場所を考える
病院で亡くなった場合、遺体は 一時的に安置する場所 が必要になります。以下のような選択肢を検討しておきましょう。
自宅に戻す
葬儀社の霊安室を利用する
寺院や霊園の安置施設を利用する
ただし、ご本人が「生きているうちに葬儀の準備を進められるのを嫌がる」というケースもあります。そうした気持ちに配慮しながら、家族で話し合いを進めることが大切です。
まとめ
危篤を告げられたら、 大切な人が最期の時間を安心して過ごせるよう、家族として冷静に対応 することが求められます。
まずは親族や親しい人に連絡を入れる
葬儀社や安置場所の準備を進める
ご本人の気持ちを尊重しながら、必要な準備を整える
いざというときに備え、事前に話し合いをしておくことも重要です。大切な人を安心して見送るために、できることから準備を進めていきましょう。